
最近ワインに興味があるんだけど、選び方とか正直よく分からなくて…なんだか飲み方も難しそう。
そうですよね、私も最初はそう思っていました。なんだか難しそうで、ワインって敷居が高い感じもしますよね。

ワインはいろいろな知識が必要な印象や、高貴な印象をもたれがちですが、実はそんなことはありません。誰でも気軽に飲めるお酒です。
とは言っても、何も分からないと選ぶのも困ってしまいますよね。
ここでは、初心者がワインを楽しむための基礎知識として、ワインについてお伝えします。
この記事はこんな方にもおすすめ
- レストランなどの飲食店で働くことになったけど、ワインの知識ゼロ。ワインのこと、基礎の基礎から知りたいという方。
- 接待・会食の相手の方がワイン好きのよう。ワインの基礎知識だけでも知っておきたいという方。
それでは見ていきましょう!
ワインとは?
そもそもワインとはどのようなお酒なのかというと、ブドウの果汁を発酵させて作られるお酒です。
お酒というのは製法の違いによって、醸造酒、蒸留酒、混成酒の大きく3つに分けられます。
さらに、原材料によっても分類され、ワインは果実原料の醸造酒になります。ちなみに、穀物原料の醸造酒に分類されるのが、ビールや日本酒です。
ひとくちに醸造酒と言っても、ワインと穀物原料の醸造酒には大きな違いがあるんです。
それは、仕込み水が必要かどうか。
穀物を原料とする場合は仕込み水が必要ですが、ブドウには多くの水分が含まれるため、ワインには仕込み水は使用しません。
つまり、ワインはブドウがそのままお酒になったもので、ブドウそのものの品質がワインの味わいに影響するのです。
ワインの種類
ワインは醸造法の違いによって、大きく以下の4つに分類されます。
- スティルワイン(Still wine)
- スパークリングワイン(Sparkling wine)
- フォーティファイドワイン(Fortified wine)
- フレーバードワイン(Flavored wine)
スティルワイン
スティルワインは、発泡性がないいわゆる普通のワイン。赤、白、ロゼがある他、近年ではオレンジワインもカテゴライズされています。
スパークリングワイン
スパークリングワインは、炭酸ガスを含む発泡性のあるワイン。ガス圧の弱い弱発泡性のワイン(セミ・スパークリングワイン)もあります。白とロゼが主流ですが、赤のスパークリングワインもあります。
ちなみに、最も有名なスパークリングワインと言えば、フランスのシャンパーニュ地方で造られるシャンパンです。
フォーティーファイドワイン
フォーティファイドワインは、酒精強化ワインとも呼ばれます。ワインにアルコール度数の高いお酒を添加し、アルコール分を高めたワインです。
フレーバードワイン
フレーバードワインは、スティルワインにハーブや果実、甘味料やエッセンスなどを加えて、風味づけしたワインです。
赤ワインと白ワインについて
ワイン用のブドウには、黒ブドウと白ブドウがあります。
赤ワインは黒ブドウのみから作られるのに対し、白ワインは白ブドウ、黒ブドウのどちらも使用されます。黒ブドウを使用する場合は、果皮の色素が果汁に出ないようにやさしく圧搾させて作られます。
続いて、赤ワインと白ワインの醸造の違いについて見ていきましょう。
赤ワインと白ワインの醸造の違い
赤ワインは醸造の工程で、黒ブドウの果汁、果皮、種子をあわせて発酵させて作られます。なので果皮の赤い色素、アントシアニンが抽出され赤くなります。また、果皮や種子からはタンニンも抽出されるので、口に含んだ時に渋味を感じるのです。
白ワインは、ブドウを圧搾し、果皮や種子を取り除き、果汁のみを発酵させて作られます。なので、黄色がかった透明な色をしていて、渋味もないのです。
ちなみに、白ブドウを使用して赤ワインと同様に醸造したものが、オレンジワインです。
ロゼワインについて

ロゼはフランス語でバラ色の意味で、ロゼワインはピンク色のワインのことです。黒ブドウのみ、あるいは黒ブドウと白ブドウの両方を使用して作られます。
あのきれいな色合いを作り出す醸造法はいくつかあり、色の濃淡も様々です。
ロゼワインの醸造法
代表的な醸造法は以下の3つです。
- セニエ法
- 直接圧搾法
- 混醸法
セニエ法
セニエ法は、赤ワイン同様に醸造し、果汁が程よく色づいたところで、液体(果汁)を抜き出し、この果汁のみ発酵させる方法です。
※セニエとは、液体を抜き出す工程のこと。
直接圧搾法
直接圧搾法は、破砕した黒ブドウを圧搾し、かすかにピンクに色づいた果汁を発酵させます。つまり、黒ブドウを用いて白ワイン同様に醸造する方法です。
混醸法
混醸法は、黒ブドウと白ブドウを混ぜ、セニエ法と同様に発酵させる方法です。
この他に、ブレンド法があります。これは、フランスのシャンパーニュ地方で造られるシャンパンのみ許可されている方法です。
参考文献:一般社団法人日本ソムリエ協会(2018)『日本ソムリエ協会教本2018』
まとめ
この記事では、ざっくりとワインについてお話しさせていただきました。
ワインというお酒について、ご理解いただけたでしょうか。
次回は、ワイン初心者が覚えておきたいブドウ品種について紹介します。
私自身、レストランに勤めるまで、お酒をあまり飲んだことがなく、ワインについてもほぼ知識ゼロでした。
少しずつワインのことを知っていくにつれて、ワインが楽しくなり、日常が豊かになりました。
ワイン初心者がワインって楽しいと思っていただけるよう、ワインのあれこれ少しずつ紹介していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。